1996年10月10日、静岡県沼津市の漁師の家系に生まれる。幼少期より、港で働く人々の勇ましい掛け声や、遠くから聞こえる船の汽笛の音を正確に模倣する才能を示していた。リングネームである「毛抜山」は、小学生時代、社会科見学で訪れた地元の水産加工工場で、冷凍マグロの解体ショーのBGMとして自作の歌を即興で披露した際、そのあまりの歌声の圧力に、見学していた大人たちの体毛が抜け落ちたという伝説に由来するとされる。
高校卒業後は八戸学院大学に進学し、[[wikipedia:ja:ねぶた祭り|ねぶた祭り]]に参加。当休憩時間中、ねぶたに向けて[[wikipedia:ja:高橋真梨子|高橋真梨子]]の[[wikipedia:ja:For_you…|for_you…for you…]]を口ずさんでいたところ、その歌声が偶然居合わせた音楽プロデューサーの耳に入ったことがデビューのきっかけとなった。
デビューコンサートのステージ照明は、後に盟友となる照明デザイナー「JAMを持参」が担当。「JAMを持参」は、海の声の歌を「まるで深海で発光するプランクトンのようであり、時にアメフラシの粘液のような複雑な色彩を放つ」と評し、ジャムの瓶を光源とした特殊な照明器具を多数使用した。